雪解けの春には芽吹きとともに里山が動き出し、夏には深い緑に包まれた広大なフィールドの中でアートと自然が一体となり、秋には実りの風景とともに土地の豊かさを味わう——

内海昭子「たくさんの失われた窓のために」
越後妻有の風景には、心地よく現代アートが溶け込み、忘れがたい魅力で人々を惹きつけています。
単なる観光ではなく、一歩先にある地域へ足を踏み入れる…そんな旅に出かけてみませんか。

そんな旅の入り口にピッタリなのが、大地の芸術祭の2026年の通年プログラム「2026年の越後妻有」です。
2026年4月25日(土)から11月8日(日)の間、新潟県十日町市・津南町にて開催しています。

大地の芸術祭とは?
世界最大級の国際芸術祭であり、日本中で開催されている地域芸術祭のパイオニアである「大地の芸術祭」。
新潟県十日町市・津南町を越後妻有地域(=大地の芸術祭の里)と呼び、豊かな四季が巡る里山で1年を通して作品を展示しています。
大地の芸術祭は2000年から始まり、20年以上続いている現代アートの祭典です。1年を通して、約200点の作品を楽しめるだけでなく、季節ごとのプログラムやツアーを開催しており、アート作品や旧小学校でのお食事やご宿泊もできます。

うぶすなの家
「2026年の越後妻有」は、ただ観光地を巡る旅ではなく、地域に関わるきっかけとなるような存在。作品をきっかけに土地を知り、人に出会い、また訪れたくなる。そんな時間を過ごすことができます。

まずはここから、拠点施設のご紹介
■越後妻有里山現代美術館 MonET(モネ)【十日町駅から徒歩10分】

世界的著名な現代アーティストたちによる越後妻有の風土や文化の特質に深く向き合う作品はもちろん、単に見るだけではなく、空間を楽しんだり、参加したり…大人から子供まで楽しめる街中の美術館です。
多彩な企画展、大地の芸術祭オリジナルグッズから地元名産品まで揃うMonETミュージアムショップ、喫茶やライブラリーの機能をもつ「サロンMonET」、回廊には株式会社良品計画がデザイン監修をしたコミュニティスペース、同建物内には日帰り入浴施設「キナーレ明石の湯」も。

巨大なロの字型の建物自体も大地の芸術祭作品の一つで、屋外にも作品が散りばめられています。外も中も散策しながらお気に入りのアートを探してみて。

2026年夏・秋の企画展示では「MonETの水辺縁日―おむすびから巨大迷路まで」を開催。縁日をテーマに大小さまざまな遊びにフォーカスし、一人でも、みんなでも楽しめる作品群を展開いたします。≫詳しくはこちら
■まつだい「農舞台」フィールドミュージアム【まつだい駅から徒歩3分】

photo by Nakamura Osamu
拠点施設「まつだい『農舞台』」から、山頂の「松代城」までの約2kmの里山に約40点の作品が点在しており、このエリア全体を“まつだい「農舞台」フィールドミュージアム”と呼んでいます。
イリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」、草間彌生の「花咲ける妻有」をはじめ、世界的なアーティストの作品が点在しており、里山の大地に映える色彩豊かな造形、現代アートの魅力を里山の四季と共に堪能できます。
1~2時間からの散策もOKですが、しっかり楽しむなら半日以上時間を取るのがオススメ。

これぞ大地の芸術祭と感じられるような「里山×アート」が楽しめます。季節に応じた、快適な服装や靴でお出かけください。
まつだい「農舞台」フィールドミュージアムでは、初夏の里山を楽しむ散策プログラム「初夏のフィールドミュージアムノート」を7/17(金)まで開催中。夏の里山を歩きながら、自分だけの発見を探してみませんか?≫詳しくはこちら

主要施設や観光案内所には、大地の芸術祭のパンフレットやマップなどご用意していますのでぜひチェックしてみてください
これもアート?越後妻有の美しいモノたち
大地の芸術祭の里を巡っていると、どれもアートに見えてくるから不思議です。
例えば、この地域を代表する名物「へぎそば」にも、この地域らしさが詰まっていますよ。
一口大に丸められたそばは、“手振り”や“手繰り”と呼ばれる方法で盛り付けられているのですが、一説には織物をする時の糸を撚り紡いだ”かせぐり”から生まれたものと言われています。

また「へぎそば」のつなぎに使われている海藻の「布海苔(ふのり)」。これは、もともとは織物づくりの際に糸に撚りをかけるため使用されており身近にあったから使用され始めたんだとか。
織物産業が盛んなこの地だから生まれた味なんですね。

また、日本三大薬湯・松之山温泉のお土産として人気の、かわいらしい民芸品「野鳥こけし」も、“美しいモノ”のひとつ。

十日町市松之山エリアには四季を通じてたくさんの野鳥が渡ってきており、その数は140種類以上とも。
里山の生活の一部ともいえる野鳥をモデルに、温泉旅館の主人が趣味で作り始めたのが「野鳥こけし」の始まり。昭和37年頃には松之山の民芸品として制作・販売されるようになりました。

雪深い冬の松之山では、男性は出稼ぎに行く一方、女性は留守番しているという状況から、お母さん達の冬場の内職として地域に広まりました。

今も地域のお母さんたちによって手作業で製作されています
深々と降り積もる雪の日に、都会で働く家族を思いながら、時計の音だけが聞こえるような静まり返る家の中で、黙々と作り続けていたのでしょうね。
精巧で可愛らしい民芸品「野鳥こけし」はお土産にも人気です。

有馬、草津と並び日本三大薬湯と呼ばれる松之山温泉。越後守護上杉家の隠し湯であったという説も。
ほかにも、冬の風物詩とも言われる「チンコロ」や、十日町雪まつりの雪像、はたまた農作業中のワンシーンなど、越後妻有の風景には「これもアート?」と思わず立ち止まってしまう風景がたくさん。

河岸段丘からみる田園風景はまるでパッチワークのよう
雪国が育んだ地域の芸術(アート)も見つけてみてくださいね。
大地の芸術祭の里でお会いしましょう
「2026年の越後妻有」では、企画展やイベントを巡りながら、季節ごとに表情を変える越後妻有で、心に残る出会いをお楽しみいただけます。
また、大地の芸術祭作品の鑑賞に加え、周辺施設でご利用いただける特典付きでお得に楽しめる共通チケットを販売しています。越後妻有を巡る旅に、ぜひご活用ください。
■「2026年の越後妻有」

日時
2026年4月25日(土)~11月8日(日)10:00-17:00(10月以降は、一部施設は16:00閉館)
※祝日を除く火水定休
※8/12(水)は平日開館施設は営業
※火水が祝日の場合、翌営業日は定休(5/7、9/24は定休)
場所
越後妻有地域(新潟県十日町市・津南町)

共通チケット
【料金】一般2,500円/小中学生1,000円/未就学児無料
【有効期間】2026年4月25日(土)~11月8日(日) ※会期中のみ有効
▼共通チケットで鑑賞可能な作品や詳細は公式サイトをご覧ください。
https://www.echigo-tsumari.jp/event/20260425_1108/
第10回展「大地の芸術祭」開催期間が決定しました
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2027」
開催日程:2027年7月17日(土)~11月7日(日) 全85日
※8月10日(火)、11日(水祝)、11月3日(水祝)を除く火水定休
≫詳しくはこちら